不動産投資市場、回復維持
東急不動産株式会社は11月9日、第20回「TOREIT」四半期報告を公開した。「TOREIT」は、J-REIT上場投資法人が開示する情報をデータベース化したもので、東急不動産はこれを元に分析・調査した結果を四半期毎にまとめて発表している。7~9月のJ-REITは資産総額、規模いずれも増加傾向が続いた。物件数は前期比38件増の2,041件で、増加幅は1,000億円以上。資産総額は9兆0,371億円だった。

取得時鑑定キャップレート0.3ポイントUP
取得物件は43件(1,182億円)、売却物件は5件(81億円)。取得時鑑定キャップレート(還元利回り)は、前期比0.3ポイントアップの5.7%となった。地方の共同住宅の取得が目立ち、共同住宅はほとんどのエリアで横ばい又は、上昇した。不動産市況の回復傾向は継続している。
物件の収益力を表す指標である運用時NOI利回りは、5.7%と変動なし。一方で、鑑定キャップレートは、半年間に全物件平均4.0bp(ベーシスポイント)下落し、平均5.49%だった。
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ニュースリリース/東急不動産株式会社
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