LIFULLが中古億ションの問い合わせ推移を調査
日本における富裕層・超富裕層は増加傾向にある。その一方で、都心部のマンション価格の高騰も止まらない。こうした状況を受け、株式会社LIFULLは4月8日、1億円以上の中古マンション(以下「中古億ション」)に関する問い合わせ数の推移を調査し、その結果を発表した。
調査は、同社が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」に掲載された、2019年以降の中古億ションを対象に、掲載割合と問い合わせ数の推移を集計・分析したもの。集計期間は2019年1月から2025年3月まで。
中古億ションの掲載割合が6倍近く増加
調査によると、東京都では2019年時点で2.6%だった中古億ションの掲載割合が、2025年には15.0%にまで増加した。神奈川県でも、同期間に0.1%から0.9%へと緩やかに上昇している。
近畿圏では、大阪府が2019年の0.4%から2025年には2.6%へと、最も大きな増加を示した。京都府も増減を繰り返しつつ、直近では1.7%に達し、増加傾向にある。

東京都心部で極地バブルが発生中
東京都内における、価格帯別の問い合わせ数の推移では、「3億円台」の物件が2019年比で866.2%増と、約9.7倍に拡大。「4億円以上」の物件も555.6%増と大幅な伸びを示した。新築マンションの価格高騰は、中古マンション市場における物件の高額化にも影響を及ぼしているとみられる。
LIFULL HOME'S総研 チーフアナリストの中山登志朗氏は、東京都心部について「極地バブル」の様相を呈していると分析。一方、大阪市や京都市の中心部、横浜エリアでも高額物件の流通は増加しているものの、東京都のような急増はみられず、今後も首都圏への一極集中が続く可能性があると指摘し、
中古マンション市場における東京都での億ション化の進行は今後も継続・拡大し、対照的に東京都周辺および大阪市&京都市中心部などではエリア的に限られた“億ション市場”が形成される
(プレスリリースより)
(プレスリリースより)
との予測を述べている。
(画像はプレスリリースより)
https://lifull.com/news/42239/