2016年不動産取引額は、2.9兆円
CBREは2月15日、「2016年第4四半期(Q4)の投資市場動向」を発表した。これによると2016年の事業用不動産の累計投資額は前年比20%下落の2兆9,360億円と、2年連続で減少。投資額が最も大きかったのは、J-REITだった。
累計投資額は前年比3%減の1兆2,670億円、投資額全体に占める割合は43%となっている。資金調達環境が良好で投資意欲は高かったものの、東京都心を中心に売り物件が少なかったため、投資総額が減少した。
ただし投資意欲は依然として高く、2016年Q4の投資額は、前年同期15%上昇の7,770億円となっている。
物流施設やオフィスなど、大型取り引きがけん引したのが主な要因。四半期別の投資額としては、6期ぶりに前年同期を上回った。

2017年上期は、売却物件増加の見込み
今後の見通しは、2018年以降に大量供給が予定されているため、東京都心のオフィスや首都圏の物流施設の賃貸市場では需給が緩和するとみられる。これによって利益獲得のための売却物件が増えると予測され、投資意欲が引き続き強いなか、2017年上期(1月~6月)の取り引きは、前年を上回る可能性がある。
(画像はプレスリリースより)
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