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第1四半期マンション市場、新築の供給減が鮮明、中古は堅調に推移

2025/5/5 09:15

新築供給戸数13期ぶりに前年割れ、市場は二極化
株式会社東京カンテイは5月1日、「新築・中古マンションの市場動向レポート(2025年第1四半期)」を発表した。

新築マンションの供給戸数や中古マンションの流通戸数、それぞれの坪単価について四半期ベースで調査したレポートである。

市場全体は減少傾向、新築と中古で明暗
第1四半期における全国でのマンション市場総戸数(=新築供給戸数と中古流通戸数の合計)はも前年同期比3.0%減の13万1,011戸で、前年同期の水準を下回ったのは13期ぶりとなる。

内訳を見ると、新築供給戸数は5.5%減の1万5,899戸で10期連続のマイナスとなった。

また、四半期ベースでは2024年の第3四半期(1万4,425戸)に次いで低い水準となっている。

首都圏と近畿圏は2期ぶりのマイナス、中部圏も4期連続のマイナスとなったのに対し、その他(=地方圏)では5期ぶりにプラスに転じた。コロナ禍以前の2019年同期と比較すると、新築供給戸数はいずれの圏域も約6割まで減少している。

一方、中古流通戸数は2.7%減の11万5,112戸と13期ぶりにマイナスを示したものの、四半期ベースでは依然として11万戸以上の水準を維持している。

首都圏で3期連続のマイナスとなったことに加えて、それ以外の圏域でも軒並みマイナスに転じた。なお、全ての圏域でマイナスとなったのは13期ぶりである。

市場規模では中古が過去最高を更新
2025年の第1四半期(1月~3月)における全国での新築・中古マンション市場規模(=一戸平均価格×戸数で算出した金額)は、前年同期比7.4%上昇の約5兆5227億円で2期連続のプラスとなった。

内訳を見ると、新築マンション市場規模は6.8%上昇の約1兆1560億円と2期連続のプラスで、四半期ベースではコロナ禍当初の一時的な落ち込みを除き、1兆円規模を維持している。

圏域別で見ると、首都圏は2期連続の
二桁プラス、中部圏は5期連続、地方圏は3期連続で前年同期の水準を上回っている。対照的に、近畿圏は2期ぶりに下落したが、四半期ベースでは前期に引き続き2,000億円規模を維持している。

一方、中古マンション市場規模は7.5%上昇の約4兆3667億円で、14期連続のプラスとなり、四半期ベースでは前期に引き続き集計開始以来の最高値を更新した。

全ての圏域が上昇しているが、首都圏(+9.9%)や近畿圏(+6.2%)では中古マンション価格の上昇に伴い、市場規模が大幅に拡大している。それに対し、中部圏(+0.2%)や地方圏(+1.2%)では流通戸数の減少と価格の伸び悩みが影響し、拡大幅は限定的だった。

(画像はプレスリリースより)

外部リンク

株式会社東京カンテイのプレスリリース
https://www.kantei.ne.jp/

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