日本の2015年第3四半期投資額は前年比11%増の89億ドル
総合不動産サービス大手のJLLグループは2015年第3四半期における世界の商業用不動産投資額の分析レポート(確報)を発表した。それによると、2015年第3四半期における日本の投資額は前年同期比11%増の89億ドル(円建てでは30%増の1兆900億円)となった。
なお、東京の2015年第1-9月期における投資額は136億ドルで、都市別投資額ランキングにおいて、1位のニューヨーク(367億ドル)、2位のロンドン(290億ドル)に続く3位にランクインしている。日本は今後も世界的に重要な市場の1つであり、特に東京の2016年の賃料および価格は上昇する可能性が高いとJLLは分析している。
世界の商業用不動産投資額は前年比2%増の1,730億ドル
2015年第3四半期の世界の商業用不動産投資額は、前年同期比2%増の1,730億ドルとなり、14四半期連続で1,000億ドルを突破。2015年1-9月期の投資額は、前年同期比3%増の4,970億ドルとなり、2014年1-9月期に続き2年連続で4,000億ドルを超える結果となった。地域別の2015年第3四半期投資額はアメリカ大陸が前年同期比4%減の760億ドル、EMEAが同2%増の650億ドル、アジア太平洋地域が同1%増の330億ドルだ。
なお、2015年第1-9月期における都市別投資額ランキングでは、トップ10入りしている都市のうち、ロンドン、東京、パリ以外は4位のロサンゼルス(128億ドル)、5位のシカゴ(98億ドル)など、すべてアメリカの主要都市が占める結果となっている。
第4四半期は世界的に投資活動が活発になる傾向があり、2015年第4四半期の世界の投資額はJLLの観測史上最高額となった2014年第4四半期と同等の2,280億ドル程度となる見通しだ。
(画像はプレスリリースより)
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