日本の2015年第1四半期の投資額は、前年同期比23%増の1兆5,400億円
総合不動産サービス大手のJLL(ジョーンズ ラング ラサール株式会社)は1日、日本の商業用不動産投資を分析したレポート「Japan Capital Flows」を発刊したことを発表した。
今回発刊された2015年第1四半期の調査レポートによると、日本の2015年第1四半期の投資額は、前年同期比6%増の129億ドル、円建てでは同23%増の1兆5,400億円となった。第1四半期の投資額としては3年連続の上昇で、2008年以来の高水準となる。
なお、2015年第1四半期における世界の都市別投資総額ランキングでは、東京(85億ドル、円建てでは1兆100億円)がニューヨーク、ロンドンに続く第3位となっており、アジア太平洋地域で唯一、トップ10入りを果たした。
投資額の地域別割合は東京都が全体の84%を占める
2015年第1四半期の投資額における購入者属性別割合は、上場リートが21%、私募リートが39%、不動産会社が29%だ。株式市場の影響を受けにくい私募リートの存在感が高まっている。また、2015年第1四半期の投資額におけるセクター別の割合は、オフィス57%、リテール25%、物流施設10%、ホテル4%となっている。オフィスのシェアは2014年の62%から57%に下がったが、投資額自体は増加している状況だ。
投資額の地域別割合は東京5区42%、東京都内(5区除く)24%、東京圏(東京都を除く)18%、大阪圏7%、名古屋圏2%、福岡圏3%、その他3%となっており、東京都が全体の84%を占めている。
なお、2015年の通年の商業用不動産投資額は、不動産価格上昇および投資額増加の継続により、前年比15%増の5.5兆円前後になると予想されている。
(画像はプレスリリースより)
http://www.joneslanglasalle.co.jp/japan/ja-jp/news/173/