最も高かったのは、東京・銀座の「山野楽器銀座本店」で平米当たり3380万円、14.2%上昇
国土交通省は3月18日、「平成27年地価公示」による地価の状況をとりまとめ公表した。全国平均では、住宅地が下落率は縮小し、商業地は横ばいに転換。3大都市圏平均では、住宅地、商業地ともに上昇を継続。また、地方圏平均では、住宅地、商業地ともに下落率が縮小した。
公示価格高順位では、東京・銀座「山野楽器銀座本店」で、平米当たり3380万円で去年の2960万円より420万円、14.2%の上昇。また、上昇率1位となったのは、北陸新幹線が開業した石川県の金沢駅前「伊藤忠金沢ビル」でプラス17.1%となっている。

住宅地、東京圏、名古屋圏で2年連続上昇、大阪圏は下落から横ばいに転換
公示価格の上昇地点数の割合は、3大都市圏では、住宅地の5割弱の地点が上昇、商業地の7割弱の地点が上昇。住宅地について見ると、東京圏は、上昇地点の割合はやや減少しているが、依然半数以上の地点が上昇。上昇率は昨年より小さくなったが、2年連続上昇となった。
大阪圏は、上昇地点及び横ばい地点の割合が増加し6割強となり、変動率は下落から横ばいに転換した。
名古屋圏は、上昇地点及び横ばい地点の割合が増加し、依然半数以上の地点が上昇。上昇率は昨年より小さくなったが、2年連続上昇。
地方圏は、7割弱の地点が下落しているが、上昇地点及び横ばい地点の割合が増加し、下落地点の割合の減少が続いている。地方中枢都市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市)では、上昇地点の割合が増加し、7割弱の地点が上昇となった。また、上昇率は昨年より大きくなり、2年連続上昇となった。
(画像は「平成27年地価公示/地価変動率の推移」より)
http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo04_hh_000098