掲載物件数No.の不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を運営する株式会社ネクストは、「HOME’Sマーケットレポート首都圏：流通 一戸建て版2014年3月度」を発表した。

これは、首都圏（東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県）における一戸建て物件の動向をまとめたマンスリーレポートで、不動産・住宅情報サイト「HOME’S」（http://www.homes.co.jp/）に掲載されている売買一戸建て物件（駅徒歩20分以内）を調査対象としている。

発表された首都圏レポート（一戸建て築10年未満）によると、2014年3月の掲載物件数（首都圏合計）は7ヶ月連続で上昇した前月から下落に転じ、前月比0.6％減の49,972件となった。

都・県別に見ると、東京都は前月比1.4％増の16,870件で5ヶ月連続の上昇、神奈川県は5ヶ月連続で上昇した前月から下落に転じ、前月比3.1％減の12,877件、埼玉県は前月比0.4％増の14,277件で8ヶ月連続の上昇、2013年1月以来の最高値を更新した。千葉県は2ヶ月連続で上昇した前月から下落に転じ、前月比3.3％減の5,948件となっている。

首都圏合計、神奈川県、千葉県は前月から下落する結果となったが、前年同月比では首都圏合計が29.5％増、東京都が29.8％増、神奈川県が19.8％増、埼玉県が34.5％増、千葉県が41.2％となっており、それぞれ高い上昇率を示している。

間取り別では、DK（Dinks：26～45平米）タイプが前月比7.5％減の37件で3ヶ月連続の下落、前年同月比でも15.9％減となっている。FA（Family：46平米～）タイプは、前月比0.6％減の49,928件だが、前年同月比では29.6％増となっている。

価格については、首都圏平均が前月比0.4％増の3,418万円で、都・県別に見ると東京都が前月比0.1％減の4,173万円で2ヶ月連続の下落、神奈川県が前月比0.9％増の3,638万円、埼玉県が前月比1.3％増の3,063万円、千葉県が前月比0.4％減の2,796万円という状況だ。東京都、千葉県は前月比では下落したが、前年同月比は首都圏合計も含め、すべての都・県で上昇している。

平均坪単価は、首都圏平均が前月比0.2％増118万円、都・県別では、東京都が前月比0.3％減の149万円、神奈川県が前月比0.5％増の124万円、埼玉県が前月比0.9％増の102万円、千葉県が前月からほぼ横ばいの94万円となった。

坪単価は東京都のみが下落する結果となったが前年同月比では平均価格と同様に首都圏合計も含め、すべての都・県で上昇している。

築10年以上の一戸建てについてのレポートによると、2014年3月の首都圏掲載物件合計数は前月比4.7％増の8,529件で、7ヶ月連続の上昇となった。

都・県別の詳細は、東京都が前月比4.1％増の1,962件で7ヶ月連続の上昇、神奈川県は2ヶ月連続で下落した前月から上昇に転じ、前月比1.6％増の2,332件、埼玉県は前月比6.0％増の2,402件で7ヶ月連続の上昇、千葉県が前月比8.0％増の1,833件で2ヶ月連続の上昇となっており、すべての都・県が前月から上昇した。

間取り別ではDKタイプが前月比4.9％増、前年同月比18.7％増の108件で、FAタイプが前月比、前年同月比ともに4.7％増の8,417件という状況だ。

価格の首都圏平均は前月比0.8％増の3,023万円、都・県別では東京都が前月比2.7％増の4,675円、神奈川県は3ヶ月連続の上昇から下落に転じ、前月比0.4％減の3,390万円、埼玉県が前月比1.1％減の2,116万円で4ヶ月連続の下落、千葉県が前月比0.8％増の1,912万円となっている。上昇、下落に分かれる形となったが、前年同月比はすべての都・県で上昇している。

平均坪単価は、首都圏平均が前月比0.9％増の88万円で3ヶ月連続の上昇、都・県別では、東京都が前月比1.5％増の133万円、神奈川県が前月比0.7％増の97万円で3ヶ月連続の上昇、埼玉県が前月比0.1％増の67万円で2ヶ月連続の上昇、千葉県が前月比0.8％増の55万円となり、こちらはすべての都・県で上昇した。

また、前年同月比も首都圏平均も含めてすべての都・県で上昇した。なお、坪単価の首都圏平均と東京都は2013年1月以降の最高値となっている。

HOME’Sマーケットレポート首都圏：流通 一戸建て版2014年3月度
http://www.next-group.jp/csr/pdf/house_1403.pdf