「パッシブ手法による居住環境性能の数値化」の実証結果発表
大京と日本大学理工学部建築学科および日本大学短期大学部建築・生活デザイン学科吉野研究室は5月13日、換気機能付き玄関扉やグリーンカーテン・夜間冷気導入など、マンション内におけるパッシブ手法の導入効果について、工学的な検証を実施、「パッシブ手法による居住環境性能の数値化」の実証結果発表した。<調査概要>
・調査日程 :平成24年6月10日~11月23日
・調査対象 :「ライオンズたまプラーザ美しが丘テラス」の10世帯
・調査内容 :①物理量調査(室内外の温湿度、温熱画像、紫外線、PMV値)②アンケート調査
・調査日程 :平成24年6月10日~11月23日
・調査対象 :「ライオンズたまプラーザ美しが丘テラス」の10世帯
・調査内容 :①物理量調査(室内外の温湿度、温熱画像、紫外線、PMV値)②アンケート調査
*画像はニュースリリースより(「調査住戸のグリーンカーテン」)

グリーンカーテン/夜間冷気導入の有効性を確認
実証・調査結果によると、グリーンカーテンの納涼効果(内外の表面温度差)は、測定した5住戸の結果では、ゴーヤの繁茂率が多いと表面温度の低下率が大きくなっており、繁茂率18%の時は表面温度差3℃を示すのに対して、80%付近になると表面温度差は約8℃を示し、最大で約10℃の低減効果が見られた。さらに、グリーンカーテンにより、紫外線がほぼ100%低減された。また、エアコンを使用せず、15時半~5時半までエアコン不使用で、リビングの窓と換気機能付き玄関ドアを開けて夜間冷気を導入、室温約28℃以下を保てたなど、グリーンカーテン/夜間冷気導入のパッシブ手法の積極的な導入により、比較的過ごしやすい環境となりその有効性を確認したとしている。
http://www.daikyo.co.jp/dev/files/20130513.pdf