株式会社大京は、3月11日に開催された取締役会で、株式会社穴吹工務店の株式を取得、子会社化することを発表し決議した。

株式を取得する理由としては、穴吹工務店が平成22年9月に更生計画の認可決定を受けたが、以後更生計画通りに順調に再建が進んだ。また3月11日付で管財人から同裁判所に対して、更正手続き終結の申立がなされることとなった。

同社は、住宅事業においては歴史のある企業であり、これまで地方中核都市を主体として、サーパスマンションブランドで約1,300棟・約77,000戸のマンションを供給。さらにグループ会社においてもマンション管理事業である「株式会社穴吹コミュニティ」、不動産仲介事業の「株式会社穴吹不動産センター」など、不動産に係わる総合的なサービス体制を整備している。


このことから大京が穴吹工務店の株式を取得することによって、それぞれの企業の強みが融合され、様々な効果が期待されるということなどから、今回の株式取得を決定することになった。

期待される効果としては、主に大都市圏を中心として事業展開を行なっている大京グループと、地方の中核都市を主体としている穴吹工務店グループが持っている顧客基盤が合わさることによって、より幅広い事業展開が可能になる。

またストック事業においては、マンション管理受託戸数（大京グループ約44万戸、穴吹工務店グループ約6.8万戸）と50万戸を超えることになるため、居住者向けサービス事業や、マンションの修繕の請負工事事業などを行うことができる。

穴吹工務店グループには長年の経験と、高いレベルの施工技術や工事監理業務がある。それらを大京グループのリノベーション事業やリフォーム事業へ活かすことによって、高い品質の商品となる。そのうえ資材の調達一本化によって、コスト削減も図っていく。

大京　プレスリリース
http://www.daikyo.co.jp/dev/files/20130311.pdf