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投資用不動産、中古派を新築派が上回る

2022/4/1 21:00

投資用不動産の選び方、みんなのポイントは?
株式会社Kコンフィアンスは3月29日、投資用不動産の購入経験者を対象とする「投資用不動産の購入と選び方」に関する調査を実施し、その結果をとりまとめて公開した。

調査は、2022年3月9日~3月10日の期間、ゼネラルリサーチ株式会社協力のもと、投資用不動産を購入したことがある全国の女性を対象に、インターネット・アンケート方式で実施、1,002人から有効回答を得ている。

まず、投資用不動産を購入した理由は何か、複数回答可で尋ねたところ、「副収入を得るため」が42.4%で最も多く、次いで「不動産管理に興味があったため」の29.1%、3位は「老後のための保険、貯蓄の代わりとして」の21.9%だった。

以下「節税のため」が17.8%、「不労所得を得たかったため」の16.7%などと続く。4割超の人は副収入目的で購入しており、副業などの選択肢もある中、長期投資で賃料収入などを得ていける不動産投資を選んでいることが分かる。

不動産投資を始めたきっかけをフリーコメントで尋ねた結果では、「親の相続があったため」といった声や、「知り合いに薦められて」、「コロナ禍で収入が減ったから」、「老後の資金に不安があったため」といった声もみられた。

まとまった初期投資が必要になり、ハードルが高いとされることも多い不動産投資だが、コロナ禍での収入減少や老後の資金面など将来への不安から副収入の研究を重ね、資産性もあるものとして選択をするケースも多くなっている点が注目される。

プレミア感があり賃貸しやすい新築、初期投資を抑えて運用できる中古
実際に購入した不動産物件について、新築か中古かを尋ねると、「新築」が52.6%、「中古」は42.0%、「両方の購入経験がある」人が5.4%だった。

10ポイント強の差で「新築」が「中古」を上回り、「両方の購入経験がある」人も加えて考えると、6割弱の人は、新築物件を投資用不動産として購入した経験がある計算になる。

「新築」を選んだ人では、その理由として「長期で保有したかったので」、「人気が出やすく将来自分も住めるから」、「資産的価値もあるので」といったコメントが寄せられた。

反対に「中古」を選んだ人からは、「新築に比べると購入予算を抑えられるから」、「立地が良かった」、「中古のほうが利回りがいいと思う」といったコメントが理由として挙がっている。

長期保有を前提としたり、より貸し出しやすさを考えたりする人では「新築」派が多くなり、初期費用を抑えて利回りの良い物件を手堅く選びたいといった人で「中古」派が多くなる傾向があるようにみられた。

情報収集の方法はさまざま、運用知識は十分でない面も
不動産投資を検討する際、どこから知識や情報を得ていたか複数回答可で選択してもらうと、「不動産情報サイト」が最も多い34.4%、2位は「不動産会社」の26.6%、3位が僅差で「専門書、雑誌」の26.5%となった。

以下、4位には「新聞・チラシ広告」の22.4%がランクインし、5位は「地域情報紙などローカルメディア」の18.4%などと続く。

ある程度専門情報を発信する業界のメディアや不動産の専門家からの情報が重視されているが、そのエリアに密着したローカルメディアまで、幅広く参考にされていることもうかがわれた。

初めて投資用不動産を購入するまでに、不動産の運用についてきちんと理解することができていたかどうか、理解の深度について尋ねると、「完璧にできていた」という人は6.3%で、「だいたいできていた」が37.8%の最多回答になった。

「少しはできていた」がこれに次ぐ35.7%で、「あまりできていなかった」人も15.6%あり、「まったくできていなかった」とした人は4.6%だった。

一定程度の不動産運用知識を身につけてからスタートさせている人が多いことが分かるが、専門性も高い分野であるだけに、完璧と言い切れる人は少なく、理解に曖昧なところを残した着手になっている人も少なくないとみられる。

購入の決め手は「価格」、44.1%は後悔点もあり
投資用不動産の購入時に決め手となったポイントは何か、上位3つまで回答してもらうと、1位は「価格」の53.7%になった。2位は「物件」の47.1%、3位が「立地」の39.8%で、およそ順当な項目が上位を占めたが、物件そのもの以上に予算との兼ね合いが最重要視される傾向が強くなっている。

以下4位には「利回りなどのデータ」の18.6%、5位に「入居可能者数」の16.0%などとなった。運用開始後に関わるデータに注目する人は、やや少なめであるようだ。

投資用不動産の購入に関し、後悔していることがあるか尋ねると、「ある」が44.1%、「ない」は55.9%だった。過半の人が後悔のない購入ができている一方、4割超は後悔を残している。

後悔の内容を具体的に尋ねると、「諸経費が思っていたよりかかった」、「地価が思っていたより上がらない」、「1DKを買ってしまったがお金を惜しまず2DKを買っていれば良かった」などのコメントが寄せられた。

運用を始めてみると、もっと物件の条件面を考えておくべきだったと後悔したり、かかる経費の面や地価の上昇を読み誤ったと想定と異なる展開で後悔したりしている人が多い。

最後に、不動産投資以外では、どんな投資をしているか複数回答可で尋ねると、「株式投資」が44.0%で最も多く、2位は「投資信託」の39.0%、3位には「特にしていない」の22.8%がランクインした。

以下、「FX取引」の14.3%、5位に「暗号資産」の11.7%、6位「証券取引」の9.0%などとなっている。

株式や投資信託といった身近で始めやすい投資と組み合わせて行っている人が多めの結果になったが、不動産投資一本で取り組んでいる人も2割強にのぼっていた。

(画像はプレスリリースより)

外部リンク

株式会社Kコンフィアンスによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/000000002.000094298.html

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