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中高年の住み替え、中古物件購入価格は4,768万円

2021/3/19 05:00

4割が「70歳以降も働きたい」
三井不動産リアルティは3月16日、「中高年層の住みかえ等に関する調査」の結果を発表した。今年4月1日に「高年齢者雇用安定法」が一部改正されることに伴い、中高年層の住みかえやライフスタイルの実態を明らかにすることを目的に実施したもの。

調査対象は、同社が運営する不動産仲介事業「三井のリハウス」を通じて、2015年4月以降に不動産取引を行った、首都圏在住の45歳以上の人1,851名。

調査の結果から、70歳以降も働きたい中高年層は約4割にのぼることが明らかになった。「何歳まで働きたいか」と尋ねたところ、最も多かったのは「65歳」(33.9%)だったが、2位は「70歳」(24.9%)、3位は「71歳以上」(15.3%)となり、全体の約4割(40.2%)が「70歳以降も働きたい」と回答している。

老後の資産準備の状況について、退職予定が“65歳未満”の人と“70歳以上”の人を比べると、「十分準備している」と回答した割合はそれぞれ40.1%、21.3%だった。約2倍の差が開いており、早期退職者ほど十分な資産準備を行っている傾向が強いことがうかがえる。

65歳以降は老後を重視した住宅選びがトップ
住み替え理由についての質問では、1位が「より広い家に住みたかったため」(27.4%)、2位が「住まいの老朽化」(15.5%)、3位が「交通利便性が高いエリアへの住みかえ」(15.1%)という結果となった。

年代別の回答をみると、65歳未満は全体の結果と大きく変わらない。

しかし65歳以上の回答では、1位が「自身の高齢化による将来に対しての不安」(24.4%)、2位が「子供や孫との同居または近居」(20.0%)、3位が「バリアフリーの設備が整った住まいへの住みかえ」(19.3%)と、シニアライフを意識した回答が上位に浮上している。

65.9%が住み替え物件の資産価値を意識
気になる物件購入金額だが、平均金額は4,768万円だった。

物件タイプ別の平均は、中古マンションが3,951万円、中古戸建てが3,628万円、新築マンションが7,462万円、新築戸建てが5,960万円。物件タイプによって、金額に差がみられる。

住み替えた物件の資産価値については、65.9%が「意識した」と回答しており、過半数が売却のしやすさや値下がりのしにくさを重視している。

その一方で、住みかえ物件を最終的にどのように処理するかについて、62.3%が「決めていない」と回答おり、多くの人が具体的な相続対策などは行っていないことも明らかになった。

(画像はプレスリリースより)

外部リンク

三井不動産リアルティ株式会社のプレスリリース
https://www.mf-realty.jp/news/2020/20210316_01.html

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