コミュニティの本音を探る住宅購入調査
GMOジャパンマーケットインテリジェンス株式会社は9月20日、「住宅購入に関するオンラインコミュニティ調査(MROC)」の結果を公表した。オンラインコミュニティ調査とは、調査対象をインターネット上のコミュニティに限定し、コミュニティ参加者間で交わされる発言から、ユーザーの本音をすくい上げる調査手法だ。
「住宅購入に関するオンラインコミュニティ調査」は、5年以内に戸建住宅の購入予定がある30~49歳の既婚女性30名を対象に、7月25日~8月9日にわたって実施された。
一戸建てでは、収納重視
まず、一戸建てを建てる際に「譲れないポイント」をたずねたところ、最も多かったのは「収納」。次いで「キッチン」、「広いリビング」の順となった。特に収納には「ウォークインクローゼット」を望む人が多かった。「住宅を購入する際に感じる不安」については、「近所付き合い」と回答した人が圧倒的に多かった。続いて地震(震災)関連」に対する不安が多く、「お金」や「地域の治安・防犯」を上回った。
「近所付き合い」に関しては、近所の人との距離感の保ち方に不安や悩みを抱えている人が多かった。近所付き合いでは、挨拶以上の踏み込んだ付き合いは望まないという意見が多くみられた。
最近注目が集まっている「スマートハウス」については、テレビCMで見た程度の認識の人と、詳しい知識を持つ人に分かれ、情報量や関心度にばらつきが見られた。
また、電力自給に魅力は感じるが、初期費用が高額なため、現時点での導入は困難との意見が目立った。
住居エリアの近所付き合いが大きな不安
これらの調査の結果、住宅購入にあたって、間取りや収納といった物件に対する要望だけではなく、近隣住民との人間関係や、将来的な親との同居、耐震、金銭面、居住エリアの治安など、様々な不安を抱えながら物件購入を検討していることが明らかになった。参加者は自分なりの方法で住宅に関する情報を収集しているものの、購入検討先エリアの住民関係や地域の特徴、治安といった情報を個人で収集するのは難しく、それが住宅購入時の一番大きな不安になっていることもわかった。
また、今後普及が期待されるスマートハウスについては、導入費用の面で負担が大きいという理由で、現在の価格帯では本格的な普及は難しいと考えられる。プレスリリース/GMOジャパンマーケットインテリジェンス株式会社
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