35億円で港区のホテルを取得
ユナイテッド・アーバン投資法人は4月30日、東京都港区のホテル「ザ・ビー六本木」の取得を発表した。資産運用方針により、ポートフォリオ比率のうち「東京都心6区エリア」に所在するホテルの割合を増やすのが目的だ。取得予定価格は35億円。想定NOI利回りは4.9%。
「ザ・ビー六本木」は、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅より徒歩1分。
「六本木」エリアは、東京を代表する商業地区として知られるが、近年では「六本木ヒルズ」や「東京ミッドタウン」の開業により、世界に向けて東京の文化情報を発信する拠点へと変貌を遂げつつある。
このため、安定した宿泊需要が国内外を問わず期待できる上、「六本木」エリアにはホテルが比較的少ないことなどから、競争力の高い物件といえる。また、2020年の東京オリンピック開催を控え、宿泊需要はさらに高まるだろう。

隣接敷地も取得するが、使途は未定
建物は平成13年の竣工。地下1階と地上1階は店舗、2階から9階はホテル客室として全76室が稼働している。今回の取得には、「ザ・ビー六本木」に隣接する「399ビル」のが所在する土地も含まれている。「399ビル」は昭和29年に登記された古い建物であるため、安全管理上の不安が大きい。このため、399ビルのテナントがビルを引き渡した後、解体・撤去が行われる。
399ビル解体後の敷地部分について、将来的には増築や改築を行う可能性もあるが、現時点では詳しい活用方針は決まっていない。
「ザ・ビー六本木」取得による平成26年5月期(第21期)と、平成26年11月期(第22期)の運用状況予想に変更はなし。
http://www.united-reit.co.jp/site/file/tmp-NZdGJ.pdf