敷地内緑化での害虫発生リスクをスコア化し表示
東急建設は4月7日、石勝エクステリアと共同で「緑化に伴うリスク表示システム(Ver.1.0)」を開発したことを発表した。敷地内の緑化は、景観や環境性能を高める一方、害虫の発生やメンテナンスの手間などのリスクも生じ、こうしたリスクの中で、まず植物に虫が集まるリスクに着目したもの。植物ごとに発生する嫌われる虫をまとめた植物データベースと、その発生リスクをスコア化し、図面上に表示する。

リスク回避のための代替案も表示可能
「緑化に伴うリスク表示システム」は、従来、十分に考慮されてこなかった緑化でのデメリットの一つとなるある害虫の発生リスクについて、対象敷地内に植栽した樹種に応じてリスク表示。植物データベースは、流通している主な緑化樹木をカバーしており、発生リスクに加え、代替植物の情報も網羅。設計者は設計した植物の配置のリスクを色の違いから把握でき、発注者に対してもビジュアルでわかりやすく説明できるうえ、リスク回避のための代替案も同様に示すことができる。これにより。計画・設計段階から円滑に発注者との合意を得ることができ、トラブルを事前に回避することができるという。
今後は、同システムをバージョンアップしながら、発注者等のリスクを回避しつつ、生物多様性に配慮した設計提案を進めるとしている。
http://const.tokyu.com/topics/topics_01.pdf