東京カンテイが「マンションPBR2013」を発表
株式会社東京カンテイが、首都圏・近畿圏・中部圏の「マンションPBR2013」を発表した。「マンションPBR2013」とは、これまで10年間の平均マンション資産倍率を見て、駅別のマンション利用価値について検証したものである。首都圏で最も「マンションPBR2013」が良好だったのは、東京メトロ銀座線の「表参道」である。それ以外にもJR山手線の「品川」や「田町」などは都心となるため、事業集積や人口が多いエリアでありマンションの利用価値も高い。そのためマンションの資産倍率も高い駅が多い。
反対に最も低かったのはJR外房線「土気」である。つくばエクスプレスの「柏たなか」などは都心ではなく郊外にあるため、資産価値を重視した場合には戦略が立てにくいエリアだと言える。しかし購入者から見た場合には価格が安いため、比較的購入しやすいとも言える。

首都圏、近畿圏、中部圏
また過去10年間のマンション所有や売却、運用などを踏まえた時に首都圏で最もお買い得だった駅を見た場合には「表参道」がトップとなった。前年と比較した場合には、最大差益が6,590万円から8,163万円、年利回りは8.8%から10.4%まで拡大している。また中古マンションの価格が上昇したことによって、売却益の拡大も上昇の原因となった。
近畿圏で「マンションPBR2013」が最も良かったのは、京阪中之島線「中之島」である。これまでは京都市中心部の駅が独占する傾向が強かったのだが、今回は珍しく大阪市内の駅が上位を占めた。なお「マンションPBR2013」が最も低かったのは、南海高野線の「帝塚山」である。低下した理由としては、高額分譲の新築マンションが増えたことによって、平均価格を押し上げたことである。
中部圏で「マンションPBR2013」が最も良かったのは、JR東海道本線「名古屋」である。名古屋は中部圏の平均値を0.48ポイント上回った。名古屋市営地下鉄名城線とその内側を中心として、居住環境と利便性が良い駅が多いことが原因である。なお「マンションPBR2013」が最も低かったのは名鉄豊田線「日進」である。
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近畿圏 マンションPBR
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中部圏 マンションPBR
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