アベノミクス効果が、不動産投資に及ぼす影響は?
安倍首相は6月5日、経済政策「アベノミクス」の第三弾となる、成長戦略の素案について、「民間活力の爆発」が最後のキーワードであると述べ、「成長シナリオが実現すれば、10年後には1人当たりの国民総所得(GNI)は150万円以上増やすことができる」と述べた。積極的な経済戦略に邁進するアベノミクス政策だが、不動産投資に好影響を与えているのだろうか。
株式会社ファーストロジックが運営する不動産投資サイト『楽待』は6月6日、「投資用 市場動向データ 最新版2013年5月期分」の調査結果を発表した。

問い合わせ物件の価格は大きく下落
調査によると、『楽待』に問い合わせのあった、物件価格は大きく下落しており、今年1月から下落が続いている表面利回りも下げ止まりの兆しが見られた。新規掲載物件の価格は前月比で129万円上昇、問い合わせ物件の価格は前月比で225万円下落した。
表面利回りでは、新規掲載物件が前月比0.04%、問い合わせ物件が0.06%とそれぞれ下落したものの、1月以降下落が続いていた下げ幅は小さくなっており、下げ止まりの兆しを見せている。

新規掲載【一棟マンション】表面利回り上昇傾向
新規掲載された一棟マンションは利回り、物件価格共に上昇傾向にある。表面利回りは新規掲載物件が前月比0.14%プラス。一方で、問い合わせ物件は0.01%下落した。物件価格は、新規掲載物件が前月比で712万円上昇、問い合わせ物件では170万円の下落だった。

【区分マンション】問い合わせ物件の表面利回り上昇
区分マンションでは、表面利回りは、新規掲載物件が前月比0.23%の下落。問い合わせ物件は0.23%上昇した。物件価格は新規掲載物件は前月より14万円下落、問い合わせ物件では72万円上昇した。アベノミクス効果に、若干の陰りが見られるようだ。
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