売買仲介プロに聞く見極めポイント
アットホーム株式会社(以下、アットホーム)は10月2日、マンションの売買仲介業務に携わる全国の同社加盟店、464店を対象に実施したアンケート結果をとりまとめ、「不動産のプロに聞いた!『資産性の高いマンションか見極めるポイント』」ランキングを発表した。期間は2024年6月28日~7月5日で、インターネットリサーチ方式により、調査を行っている。

2位は「修繕積立金が適正である」の47.2%、3位には「外観や内廊下がメンテナンスされている」の44.2%がランクインした。
修繕積立金が適正値よりも大幅に低い場合、必要な修繕が行われぬまま価値が低下していくリスクや、将来的に修繕積立金がかなり増額されてしまう可能性が懸念された。事前に建物修繕計画などを確認し、修繕積立金の状況を把握しておくことも、資産性チェックに有効とみられる。
3位の外観や内廊下に関しては、見た目も重要な価値であることはもちろん、住まいの中だけでなく共用部にもチェックの目を行き届かせることが大切であることを示している。
以下、4位は「共用部の清潔さ」と「眺望・日当たりが良い」の43.8%、6位に「耐震性」の41.8%、7位「(新築ではない場合)築年」の33.6%などと続いた。
アットホームでは、マンション物件の場合、土地の持分が少ない分、経年劣化による資産価値の低下が戸建以上に生じるケースも少なくないため、それをカバーできる管理状況や、共用部の清潔さ維持が重要とまとめている。
また、ローンを払い終えても修繕積立金や管理費、駐車場代などはかかり続けるため、その点にも注意して考えるべきとした。
周辺環境では最寄り駅までの距離が重要
続いて、資産性の高い立地かどうか判断する際に重要な周辺環境は何だと思うか尋ねた。
2位は「周辺環境の充実性(スーパーマーケットやコンビニなど)」の51.5%、3位が「エリアの人気」の50.6%だった。
高齢化も進む中、生活利便性がより重視されるようになり、立地の資産性に影響を与える重要要素になってきている。また、やはり安定して人気の高いエリアの場合、売却時にスムーズな傾向があるとされた。
4位は「治安の良さ」の39.7%、5位に「エリアの将来性(再開発エリアかどうか)」の30.4%、6位には「災害リスク」の29.3%が入り、7位は「ターミナル駅」の27.8%だった。
アットホームによると、地域性の把握は時間帯を変えての内見や物件周辺の散歩が有益という。さらに駅の近くは施設面でも充実していることが多く、複数路線があれば利便性の面からも将来にわたり資産性が高く維持されやすいと指摘している。
(画像はプレスリリースより)
https://prtimes.jp/000000515.000051123.html