株式会社東京カンテイは、2024年7月17日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別／分譲マンション賃料月別推移』の同年6月版を発表した。

このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料をエリア別に集計し、平米単位に換算した平均額の推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。

今回の発表によると、2024年6月の首都圏における分譲マンション賃料は、3669円／平米となった。前月比ではプラス0.3％となり、小幅ながらも8ヵ月連続上昇を達成している。

都県別で見ると、東京都は前月比プラス0.8％の4212円／平米となり、一旦上昇が落ち着いた先月から再び上値を伸ばした。埼玉県はプラス4.4％の2186円／平米となり、大幅上昇をマーク。一方、千葉県は平均築年数が進んだことでマイナス0.8％の2025円／平米となり、3ヵ月連続下落を示している。神奈川県は、横ばいの2948円／平米となった。

首都圏の動きについて同社は、東京都の強含みが影響したことで圏全体としても賃料が上昇したと考察。埼玉県の大幅上昇については、賃料水準が比較的高いさいたま市や川口市における事例増加が影響したと分析している。

2024年6月の近畿圏における分譲マンション賃料は、2338円／平米となった。同圏では、主要エリアである大阪府が6ヵ月連続のプラスを示し、賃料水準が最も高い大阪市の事例シェアも拡大。こうした大阪エリアの動きが影響し、圏全体としても前月比プラス1.1％をマークし、6ヵ月連続上昇を果たしている。

中部圏は、前月比マイナス0.1％の1966円／平米となった。主要エリアである愛知県もマイナス0.2％の2029円／平米となり、僅かながらも弱含みを示している。

（画像はプレスリリースより）

三大都市圏・主要都市別／分譲マンション賃料月別推移 6月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202406.pdf