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首都圏中古マンション、平均月額管理費がやや低下

2022/5/30 23:30

東日本レインズが管理費と修繕積立金に関する最新データを公開
公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は26日、2021年度の「首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金」に関する調査結果をまとめ、データの公開を開始した。

2021年度に同機構を通じて成約に至った首都圏中古マンションを対象にした調査で、エリアや築年別・規模別など物件属性ごとにその条件動向をみることができる。

今回調査における首都圏中古マンションの月額管理費は、1戸当たり平均12,321円で、前年度より159円低下した。一方、平米当たりにすると191円となり、この平均値は前年度と同じで変動がみられていない。

月額修繕積立金は、1戸当たり11,164円で、前年度より93円上昇、平米当たりは173円で4円の上昇になった。

1平米当たりの年間管理費は、成約平米単価の0.37%、年間修繕積立金は0.34%で、合計すると成約平米単価の0.71%となっている。

エリア別にみると、東京都は月額管理費が全体平均で13,374円、平米当たりでは223円となっていた。月額修繕積立金は10,878円で、平米当たりにすると181円になる。

東京都区部は月額管理費が1戸当たり13,815円と最も高水準で、平米当たり237円となった。月額修繕積立金は10,736円で、こちらは平米当たり184円となる。修繕積立金は平米当たりではエリア別で最も高いが、1戸当たりにすると比較的低い。

東京都多摩は月額管理費が1戸当たり平均で11,557円、平米当たりでは171円だった。月額修繕積立金は1戸当たり11,466円、平米当たりは170円となっている。

神奈川県は全体平均で月額管理費が1戸当たり11,700円、平米当たりは174円だった。月額修繕積立金は11,755円で、平米当たりにすると175円となる。

横浜・川崎エリアにすると、月額管理費は1戸当たり11,930円となり、平米当たりでは177円、月額修繕積立金が11,976円、平米当たり178円になっていた。

神奈川他のエリアでは、月額管理費が11,122円、平米当たりの平均は164円、月額修繕積立金が1戸当たり11,199円、平米当たりでは166円だった。

埼玉県になると、1戸当たりの月額管理費は10,518円で、調査エリア中最も低い。平米当たりでも155円となった。月額修繕積立金は1戸当たり10,792円で、平米当たり159円だった。こちらも調査対象中で最低水準にある。

千葉県では1戸当たりの月額管理費が10,924円、平米当たりでは平均150円となっていた。平米当たりの管理費は埼玉県よりも安い。月額修繕積立金は11,550円、平米当たりでは159円となった。

管理費は経年化で低下傾向も修繕積立金が上昇
築年別でみると、「築10年以内」の物件の場合、月額管理費は1戸当たり平均14,690円、平米当たりで223円となった。「築11~20年」になると1戸当たり13,860円に低下、平米当たりでも200円を切って194円となる。

「築21~30年」は月額管理費が1戸当たり12,487円、平米当たりでは190円だった。「築30年超」の物件では、月額管理費が平均で1万円を割り込み、9,619円となっている。平米当たりでは169円だった。

管理費は1戸当たり、平米当たりのいずれにおいても、物件が経年化するにつれ低下する傾向がある。

一方、修繕積立金では「築10年以内」の場合1戸当たり平均が9,061円と1万円を切って最も安く、平米当たりも137円となった。「築11~20年」では1戸当たり13,331円で最も高く、平米当たりは187円だった。

「築21~30年」の月額修繕積立金は1戸当たり12,569円、平米当たりでは192円となった。平米当たりでは築年別で最も高い。「築30年超」の物件では、1戸当たり平均が10,704円、平米当たりは188円になった。

年間の管理費と修繕積立金を合計した金額の対成約単価比率は築年別で分類すると、経年化で上昇する傾向にあるが、建築年ごとにみると、1970年代とバブル期の1980年代後半から1990年代前半に建築された物件でとくに高い傾向があり、2つの山を形成していた。

規模別では大きくなるほど修繕積立金が低下
物件の規模別でみた場合、「50戸未満」の月額管理費は、1戸当たりで13,185円、平米当たりで224円だった。平米当たりでは最も高い。「50~99戸」になると、1戸当たりの平均は12,035円に低下、平米当たりでも194円となった。

「100~149戸」では1戸当たり平均が12,134円、平米当たりで181円になっている。「150~199戸」の月額管理費は、1戸当たり平均で12,880円、平米当たりは182円となった。「200戸以上」の大型物件になると、1戸当たりの平均は14,178円で最も高くなったが、平米当たりでは192円だった。

修繕積立金については、「50戸未満」の月額1戸当たり平均が11,694円、平米当たりが198円で、平米当たりの額は最も高い結果になった。「50~99戸」では1戸当たり11,048円、平米当たりが178円に低下する。

「100~149戸」では、1戸当たり平均が11,179円、平米当たりは166円だった。「150~199戸」になると1戸当たり平均が11,594円、平米当たりでは164円となった。「200戸以上」の場合、1戸当たりでは11,795円だが、平米当たりで160円にまで低下している。

平米当たりの修繕積立金については、スケールメリットから規模が大きくなるにつれ、低下する傾向が認められる。

(画像はプレスリリースより)

外部リンク

公益財団法人東日本不動産流通機構 プレスリリース
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/rt/rt_202205_1.pdf

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