2014年上期の1都3県不動産競売統計より
2014年8月1日、株式会社エステートタイムズは2014年上期の1都3県不動産競売統計(期間入札)を発表した。これによると、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の落札価格は昨年度に引き続き、今年もマンションを中心に上昇が続いている。入札本数と落札率も増加・上昇を続けており、特に東京都区部での人気が顕著だ。落札率が99%、平均入札本数が14本に達している。
一方、同エリアにおける期間入札の物件数については2010年以降の減少傾向を今年も引き継ぐ形となった。ただしここでも、東京地裁本庁(23区及び島嶼)については2013年下期にやや物件数が増加し、2014年上期においても前年同時期と比較して7%の小さな減少幅にとどまっている。

物件価格はほぼ前年並み
入札対象となった物件の売却基準価額の中央値については、同エリア全体で見ると前年とほぼ同様で865万円となった。内訳を見てみると東京都で1,358万円、埼玉県が722万円、千葉県で513万円となりほぼ前年並み、神奈川県が67万円上昇の996万円となっている。物件の落札価格(対売却基準価額の乖離率中央値)は急激に上昇した2013年上期からさらに上昇し、各都県でその中央値が1.5倍を超えた。マンションについては東京都では1.62倍で前年同時期比プラス0.15、神奈川県が1.61倍でプラス0.12、埼玉県が1.56倍でプラス0.06、千葉県が1.50倍(プラス0.14と言う結果になり、上昇が顕著なことが見て取れる。
http://www.atpress.ne.jp/view/49414