未使用の農地をリノベーション
東急不動産は3月6日、農業関連分野の新法人「日本リノ・アグリ株式会社」を設立したと発表した。所在地は、千葉県千葉市緑区あすみが丘。リノ・アグリとは、「リノベーション・アグリカルチャー」を意味しており、千葉県市原市東国吉地区を中心に、現在使われていない農地の再生などに取り組む。

農林業の6次産業化で1次産業を元気に
放置されたままとなっている山林等の再生には、エネルギー事業への活用も視野に入れている。市原市東国吉地区以外の地域においても、農地再生や農林業6次化を支援するためのコンサルティング活動を展開する。農業を基軸に据えた、地域開発の促進が目的だ。「農林業の6次産業化」とは農林生産物(1次産業)を元に、加工(2次産業)や流通・販売(3次産業)を行う取り組みのことで、農林水産省でも支援を進めている。
昨年12月、和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されるなど、日本の食文化が国際的に注目を浴びるようになった。しかし食を生み出す大元となる“農業”を支援する構造や、“農地”の整備は思うように進んでいない。
1次産業の活性化を促すためには、加工・観光・流通・販売など、2次産業、3次産業との連携が不可欠である。大手不動産会社の農地再生の取り組みに期待したい。
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