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MIDリート投資法人、格付「A-」を維持

2013/10/17 10:00

所有物件の入れ替えで、リスク回避
格付投資情報センター(R&I)は10月10日、MIDリート投資法人の格付けを発表した。格付はA-(格付の方向性:安定的)を維持した。

MIDリート投資法人は、2006年8月上場の不動産投資法人(J-REIT)。スポンサーは関西電力グループのMID都市開発株式会社で、大阪圏のオフィスビルに重点を置いた投資を行っている。なかでも、大阪ビジネスパークエリアへの投資比重が高い。

(画像:MIDリート投資法人のホームページ)

評価点と、今後の課題
今回の格付理由として、全館空室となった「パナソニック大阪京橋ビル」を売却して、築年数の浅い「肥後橋MIDビル」を取得したことで、当面の運用リスクを回避した点。

そして2012年に「ツイン21」の主要テナントとの賃貸借契約が、2017年まで延長された点などを挙げている。

また、保有物件の稼働率は96.3%(2013年8月時点)と、比較的高い水準にあることも評価された。

しかし大阪のオフィスビル市況は、低迷傾向から抜け出せない状況にある。過去数年間の賃料水準の減少などにより、NOI利回り(順営業収益)が低迷しており、収益回復には相当の時間がかかる見通しだ。

MIDリート投資法人の今後の重要な課題として、ポートフォリオのさらなる分散が求められる。パナソニック大阪京橋ビルを売却したとはいうものの、大阪ビジネスパークエリアに所在する物件比率は59%を占めている。R&Iでは、当面の運用リスクは後退したが、油断なくポートフォリオの分散を推進する必要があると指摘している。

外部リンク

R&I ニュースリリース (2013年10月10日)
http://www.midreit.jp/news/news%EF%BC%BF.pdf

MIDリート投資法人
http://www.midreit.jp/

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