シニア世代の住まいに関する意識調査
三井不動産リアルティ株式会社が、首都圏・関西圏・中部圏在住で、定年(老)後のシニアライフに向けて、住みかえやリフォームを行った既婚男女521名を対象に、「シニア世代の住まいに関する意識調査」を実施した。今回の調査では、2011年に実施した「シニア世代の“住みかえ”に関する意識調査」の結果をもとに、実際に住みかえやリフォームを行ったシニア世代の実態および意識の違いを明らかにした。
調査の結果、シニアライフに向けて住みかえを行った人とリフォームを行った人のいずれも、現在の住まいに対して高い満足感を得たとわかった。また、住みかえを行った人の中で、半数近くの人が住み慣れた以前と同じエリアに住みかえる一方、利便性の高い都心寄りのマンションに住みかえる実態も明らかとなった。
主な調査結果としては、住みかえ派の90.3%、リフォーム派の86.9%が現在の住まいに対して「非常に満足している」もしくは「まあまあ満足している」と回答した。

部屋数減少やバリアフリー化
シニアライフの住まいについて考え始めた年齢は、住みかえでは、2割弱が50歳未満で考え始め、6割強が定年前(60歳未満)に実際に住みかえを行っていることがわかった。住みかえ時の持ち出し費用は平均2,497万円、リフォーム費用は平均717万円という結果となった。 年代別にみると、住みかえが60歳未満の平均2,704万円、60歳以上の平均2,165万円、リフォームが60歳未満の平均793万円、60歳以上の平均644万円。定年後の費用は、約2割下がった。
マンションのリフォームでは、老朽化に伴うリフォームだけでなく、約4割が部屋数を減少。一戸建てのリフォームでは、過半数が段差の解消や手すりの設置などのバリアフリー化を行っていた。
住みかえ先のエリアは、全体では「以前の住まいと同じエリア」が最も多かったが、マンションでは「以前の住まいよりも、都心寄りのエリア」が最も多い結果となった。また、住みかえを行った理由のトップは、「生活の利便性の高いところに住みたかったから」であった。
http://corp.mf-realty.jp/news/2013/