住宅着工戸数、堅調に推移
国土交通省は8月30日、平成25年7月分の「建築着工統計調査報告」を公表した。統計によると7月の住宅着工は持家、貸家、分譲住宅いずれも増加した。7月の住宅着工戸数は84,459戸で、前年同月比12.0%増だった。季節調整済み年率換算値では97.5万戸で、前月比▲0.1%となった。
利用関係別では持家が、前年同月比で11か月連続の増加(前年同月比11.1%増、季節調整値は前月比1.1%増)。
貸家は前年同月比で、5か月連続の増加となった(前年同月比19.4%増、季節調整値は前月比3.8%減)。
分譲住宅は前年同月比で、3か月連続の増加(前年同月比4.3%増、季節調整値は前月比▲5.9%)。分譲マンションも、前年同月比で3か月連続で増加した(前年同月比0.6%増)。

今後の先行きは慎重
住宅着工戸数が順調に増加傾向を維持していることから、住宅着工の動向は堅調。リーマンショックの影響で過去最低となった平成21年以降、持ち直し傾向が緩やかに続いてきたが、景気回復への期待も高まっており、消費マインドが改善されてきたと考えられる。しかしながら、今後の先行きについては、
雇用・所得環境の推移、東日本大震災からの復興状況、建設労働者の需給状況、住宅ローン金利の動向等を引き続き慎重に見極める必要がある(「平成25年7月の住宅着工の動向について」より引用)
と報告している。
http://www.mlit.go.jp/report/press/joho04