東京23区の賃貸マンション59件増加
都市未来総合研究所は6月17日、「不動産マーケットレポート 2013年度6月号」として、「J-REITの運用資産にみる賃貸マンションの稼働状況」を発表した。レポートによると、J-REIT(上場不動産投資信託)が東京都に保有する賃貸マンションは前年度比59件、3,392戸増加した。
2012年12月末時点でJ-REITが全国に保有する賃貸マンションは、1,135件(総戸数、約81,400戸)。1物件当たりの平均は、住宅戸数が約72戸、賃貸床面積が約2,615平米、築年数が約9.6年、地上階数が約10.1階。単棟型の高層物件が主体。住戸タイプ別の物件数シェアは、1~2人世帯向けが8割を占める。

地域別では東京23区が679件、46,295戸で、前年度比59件、3,392戸増加した。東京23区だけで、総戸数に占める割合は56.9%。
また、札幌市、仙台市、東京23 区、大阪市、名古屋市、福岡市の大都市に保有する物件数は920件、64,688戸。

大都市の平均稼働率95%超の高水準
J-REITが保有する賃貸マンションのうち、1棟を賃料保証付きで一括賃借するなど、市況の動きを反映しない物件を除いた賃貸マンションの稼働状況、平均収入単価の推移は次の通り。大都市の都市別平均稼働率は、リーマンショック後に低下したが、2010年3月期以降は上昇。2012年6月期以降の平均稼働率は、すべての都市で95%を上回っている。

平均賃料収入単価は、2010年以降はいずれの都市もやや弱含みから横ばいで推移。
2011年12月期から1年間の増減状況は、仙台市が1.6%増加したのみで、他の5大都市はいずれも±0.5%以内の増減に留まっている。
http://www.tmri.co.jp/report_market1306.pdf