成約数247,290件・前年比7.7%増で2年連続のプラスに
アットホームは2月21日、同社のの全国不動産情報ネットワークにおける、2012年1年間の首都圏居住用賃貸物件の物件成約数・成約賃料を発表した。成約数では、247,290件で、前年比7.7%増加し、2年連続のプラスとなり、アパートの成約が好調で、前年比11.8%と大幅に増加。成約増を支えたのは、礼金・敷金の減少と賃料の下落で、ユーザーの賃料負担力の低下がうかがえるとしている。

1 戸あたりの年平均成約賃料は3年連続のマイナス
アットホーム調べによると、首都圏の2012年1年間の居住用賃貸物件成約数は、2年連続のプラスとなり、マンション・アパートともに、東京23区をはじめ、東京都下・神奈川・埼玉・千葉の全エリアで増加。特に、11年に震災の影響で安全性が不安視され前年比3.7%増にとどまったアパートが、賃料の安さが見直され11.8%の大幅増となり、一方、震災直後、建物の安全性が評価され人気化していたマンションは、賃料水準の高さが影響し、増加率はアパートの半分以下の5.7%。面積帯別では、最も増加率が高かったのはマンションがカップル向き(30~50平米)、アパートはファミリー向き(50~70 平米)物件、成約が最も多かったのはともにシングル向き(30平米未満)物件。
首都圏の1平米あたり年平均成約賃料は、賃貸マンションが2,617円で、前年比2.1%下落し3年連続のマイナス。賃貸アパートは2,242円で、同1.5%下落し3年連続のマイナス。首都圏の1戸あたり年平均成約賃料は、賃貸マンションが8.76万円で、前年比2.6%下落し3年連続のマイナス。賃貸アパートは6.14万円で、同1.1%下落し3年連続のマイナス。平均面積は、マンションが35.97平米で3年連続で縮小、アパートは30.33平米で拡大に転じている。
http://athome-inc.jp/pdf/market/13022201.pdf