住宅ローンの低金利と不動産価格の低下が追い風
リーマンショック以降大きく落ち込んでいたマンション市場であったが、最近では落ち着いた動きになっている。実際に民間調査機関が行った調査でも、不動産の価格は低下傾向は続いているが、底打ちは近いのではないかと考えられている。理由としては、住宅ローンの超低金利が続いているということである。フラット35が過去最低の金利を記録したということもあるが、他の民間ローンでも実質的には1%以下で利用できるようになっている。このように住宅ローンが非常に借りやすい状況だということも、不動産が購入されやすい理由の一つである。
また首都圏においてとくに注目されているのが、都心部や城南エリアである。この地域は高額所得者や富裕層でないと手が届かないエリアであったが、最近では価格がかなり下がっているため、これまでは購入が難しいという人であっても手が届くようになっているのである。
首都圏が人気の理由
このように不動産の価格の低下と、住宅ローンの超低金利が追い風になって、マンション等を購入する人が増えているのである。また供給サイドでも人気のエリアにマンションの建設計画を増やしているため、今後も安定的に供給されると見られている。なぜこんなに首都圏エリアは人気なのだろうか。まずメリットの理由としては、通勤の負担を減らすことができるということである。首都圏であれば交通網がたくさんあるので、ある程度の時間をかければ職場に到着することができるのである。
そしてもう一つの理由としては、子供の教育のことである。将来的に有名私立に入学させたいと思っているのであれば、有名私立校や専門の塾が多く集中している首都圏エリアに住居を構えていたほうが、親子共々負担が少ないということがある。
2013年首都圏・近畿圏マンション供給市場予測
http://www.fudousankeizai.co.jp/Icm_Web/dtPDF/kisha/syuto.pdf