空室率、0.2ポイント増
三鬼商事株式会社は12月7日、11月末時点の東京・都心5区のオフィスビル市況を発表した。対象地区は千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の都心5区。これによると平均空室率は8.76%。前月比0.02ポイント増と、小幅ながら上昇した。
新築ビルの空室率は30.86%。11月の新規供給はなかったが、満室や高稼働オフィスビルが新築から既存ビルの区分にシフトしたため、前月比1.70ポイントの上昇となった。既存ビルの空室率は、前月比0.01ポイントダウンの7.95%。
都心5区のうち空室率が最も低いのが、渋谷区の6.82%。3年8か月ぶりの6%台となった。
対して空室率が高いのは、新宿区の10.37%と港区の10.31%。港区は大型空室の募集が開始されたことなどが影響して、空き室面積が増加したため、前月比0.41%上がった。

賃料相場は引き続き、弱含み
11月末時点で、1坪当たりの平均賃料は16,588円。前年同月比2.27%(385円)下げた。新築ビルの平均賃料はは、23,333円。前年同月比4.31%(965円)上昇した。一方、既存ビルの平均賃料は16,463円。前年同月比2.24%(378円)ダウンだった。
景気が好転しないため、東京ビジネス地区では値頃感のあるオフィスビルの需要が高い。このため、平均賃料は弱含みで推移している。
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