ゴールドマン・サックスAM、日本の不動産投資に1000億円
25日、米ゴールドマン・サックスAMが、海外投資家から約1000億円の資金を集めている、とのニュースがロイター、日経などのメディアを賑わせた。
さらに、日本向け投資を増やしているのはゴールドマンだけではない。
エルピーダメモリーの支援入札を行っていることでもその名が知られている、米大手投資ファンドのTPGキャピタルは、日本のマンション購入に500億円投資し、米不動産投資会社のラサール・インベストメント・マネジメントも今年4月より大阪府の複合オフィスビルの一部を取得するなど、投資拡大に動いている。
今がチャンスか?都心のオフィス市況改善予想
海外勢が投資を積極化するのは、過去5年で日本の不動産は50%近く下落した例もあり、地価の下落が止まり、不動産価格も格安となった現在、投資環境がそろったからともいえる。過去5年間で都心オフィスビルの賃料下落率は4割弱。企業業績の回復などを背景に世界的に見ても割安感が強まっており、同日、東京証券取引所では、東急不動産や住友不動産、三井不動産など、不動産株が軒並み買われた。
実際にゴールドマンが日本の不動産投資を行うの4年ぶり。
不良債権処理が加速した1997年以来、不動産投資を活発に実施、累計で1兆円超を投資したが、2008年の金融危機以降は不動産価格が急落し日本での投資は積極的に行っていなかった。
ゴールドマン・サックスといえば、23日、米モルガン・スタンレー、フェイスブックと共に、SNS最大手のフェイスブックの株式購入に際し引受金融機関から正しい情報を得られず、合計で25億ドル(約2000億円)以上を失ったとして、投資家から集団訴訟されたばかりだ。
http://www.goldmansachs.com/gsam/worldwide/index.html
ロイター
http://jp.reuters.com/article/jpeconomy/idJPTYE84O00G20120525