3月「中古マンション価格天気図」発表
東京カンテイは4月30日、2025年3月度の「中古マンション価格天気図」を発表した。全国47都道府県を対象に、ファミリータイプの中古マンションについて月ごとの流通事例価格を集計し、価格変動を天気マークで示した月次レポートである。
「晴」は価格の上昇傾向を、「雨」は下落傾向を示すなど、変動の度合いを直感的に捉えられる仕組みとなっている。

「横ばい」地域が最多に、価格の安定傾向が広がる
3月は「晴」の地域数が前月の17から20に増加し、「雨」も6から9地域に拡大した。「曇」は7から9地域に増加した一方で、「薄日」は11から5地域、「小雨」は6から4地域へと減少している。また、天候が改善した地域は、前月の14から7地域に減少したものの、横ばいとなった地域は20から29に増加し、全体としては大きな価格変動が見られなかった地域が多い。天候が悪化した地域も13から11へと減少した。
都道府県単位では、価格が下落した地域は前月の17から20に増加したが、市区町村ベースでは回復の兆しも見られる。前月比で比較可能な525市区町村のうち、価格が下落したのは234都市(44.6%)で、前月の254都市(48.3%)からはやや減少している。
地方の主要都市はおおむね堅調、ただし一部で価格下落も
3月は全体的に目立った価格変動があった地域は少なく、天気模様が横ばいとなった地域が増加した。地方主要4道県における価格の天気マークは、「晴」または「薄日」となっており、比較的好調な傾向を示している。
ただし、市別の価格では札幌市と広島市が前月から下落しており、地域によっては価格のばらつきが見られる。
(画像はプレスリリースより)
https://www.kantei.ne.jp/report/price_weather_map/7232/