月額募集賃料の平均値を考察
株式会社東京カンテイは、2024年11月14日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の同年10月版を発表した。このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料を行政区別で集計し、平米単位に換算した平均値の推移を考察するというもの。同社はこのリリースを毎月発表している。
全域的に築浅事例が減少した首都圏
今回の発表によると、2024年10月の首都圏における分譲マンション賃料は、3567円/平米となった。前月比ではマイナス0.3%となり、4ヵ月連続で下落している。都県別で見ると、東京都は前月比マイナス0.9%の4132円/平米となり、2ヵ月ぶりに下落。埼玉県もマイナス1.7%の2251円/平米で、6ヵ月ぶりに下落に転じた。神奈川県はマイナス1.7%の2779円/平米、千葉県もマイナス1.2%の1979円/平米と、共に前月同様1%以上の下落を示している。
同月の首都圏について、全域的に築浅事例が減少したため賃料が弱含んだと考察。一方で埼玉県が、平均築年数が同レベルであった同年7月の水準を上回った点にも注目している。
近畿圏、2ヵ月ぶりに下落に転じる
近畿圏における分譲マンション賃料は、前月比マイナス0.1%の2327円/平米となった。同圏では、兵庫県が小幅ながら2ヵ月ぶりに上昇を達成。しかし、事例シェアの縮小が続く大阪エリアが再び弱含んだ影響から、圏全体としては2ヵ月ぶりに下落に転じている。中部圏は、前月比プラス1.0%の2050円/平米で4ヵ月連続上昇を果たした。愛知県も、プラス0.7%の2105円/平米で4ヵ月連続上昇を達成。愛知県の事例シェアは同圏で相対的に拡大しており、圏全体の賃料水準を押し上げている。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 10月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202410.pdf