株式会社東京カンテイは、2021年9月14日、都営地下鉄浅草線の駅別中古マンション価格を発表した。

ここでの「価格」は、同社のデータベースに登録された中古マンション（ファミリータイプ）の売り希望価格をもとに、駅エリアごとの平均坪単価として算出されたもの。現状価格の集計は、2021年4月から6月までの3ヵ月間に実施されている。

今回の発表によると、都営地下鉄浅草線全線（西馬込駅～押上駅）における中古マンションの平均坪単価は、308万円となった。前年と比較すると、価格で32万円、比率で11.4％の上昇を果たしている。事例数は前年より339件減って2069件となり、平均築年数は25.5年から27.2年へ延長。平均専有面積は、49.30平米から47.85平米へ縮小した。

今期の同線において平均坪単価が最高値を示したのは、466万円の高輪台駅だった。同駅エリアは、平均築年数が15.7年から20.1年へと築古化が進んだものの、価格は0.6％上昇した。一方、築浅物件の取引が増えた人形町駅は、前年から20.3％の上昇を果たした。

今期の同線について同社は、浅草橋駅を除く全駅で価格が前年を上回ったことを指摘。前年比20％以上の上昇を果たした人形町駅に加えて、揃って10％台の上昇をマークした西馬込駅と馬込駅の動きに注目している。

なお前年から0.4％マイナスとなった浅草橋駅について同社は、築古物件が増えたことが下落の要因であると考察している。

（画像はプレスリリースより）

駅別中古マンション価格／都営地下鉄浅草線 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/wayside_station/936