1フロア面積が大きなビルに移りたい企業が増加
森ビルは12月20日、2016年「東京23区オフィスニーズに関する調査」結果を発表した。これによると新規賃借意向のある企業の6割以上が「オフィス面積の拡大を予定」しており、新規賃借理由は「1フロア面積が大きなビルに移りたい」が9年ぶりに2位に浮上したという。企業の約4割が人員増加を計画しており、オフィスニーズが堅調であることがうかがえる結果となった。
なお、新規賃借する理由の1位は前回調査に引き続き、「業容・人員拡大」だった。またオフィス環境では「オープンミーティングスペース」や「フリーアドレス」が重視される傾向にあることもわかった。

インフラ整備などで価値が向上するエリアが人気
新規賃借で希望するエリアの1位は「日本橋」、2位は「新橋」、3位は「丸の内」だった。前回調査から大きくポイントを伸ばしたのは、「田町」のプラス8ポイント、「新橋」のプラス7ポイント、「浜松町」のプラス5ポイント、「新宿」のプラス5ポイント。上位10エリアのうち、5ポイント以上アップしたのは「新橋(2位)」、「田町(6位)」、「浜松町(8位)」だった。これら3エリアに共通する特徴は、インフラ整備が計画されていること。
「新橋」は環状2号線によって多数の開発計画が予定されている「虎ノ門」と通じている。将来的にはBRT(バス高速輸送機関)の整備も検討されており、完全開通すれば都心と臨海副都心の結節点となりうる。
「田町」や「浜松町」は駅施設のリニューアルや歩行者デッキの整備によって利便性が向上する。さらに新駅設置やリニアの整備で利便性が高まる東京駅~品川駅の間に位置していることも人気の要因になっていると思われる。
(画像はプレスリリースより)
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