首都圏住宅市場動向
公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)が、2014年6月度の首都圏住宅市場動向を発表した。首都圏の成約件数(6月)は前年の同月と比較してマイナス10.7%と3ヶ月連続で2ケタ減だ。その一方で成約平米単価は6.4%プラス、成約価格も6.6%プラスと、前の月と比較すると上昇率は拡大した。

成約件数は3ヶ月連続で2ケタ減少
なお地域別では、成約件数は全ての都県地域で減少しており、首都圏の全般で取引は停滞気味だ。成約平米単価は、東京都区部や横浜、川崎市などで上昇しているのだが、埼玉県や千葉県などは下落。地域によって価格の動きに差があることがわかった。中古戸建住宅の成約件数は、前年の同月と比較してマイナス7.6%と5ヶ月連続で減少。成約価格はプラス0.1%と変わらない状況となった。
成約件数は多摩や神奈川県などで増加しているのだが、埼玉県や千葉県などほとんどのエリアは減少が続いている。成約価格も東京都内以外は下落している。
首都圏中古マンションの成約件数は、2,182件。前年と比較するとマイナス10.7%となり、3ヶ月連続で2ケタ減少だ。前年の同月との比較では17.9%増加と反動が現れたのだが、減少率はやや縮小している。
新規の登録件数は13,415件で前年と比較するとマイナス1.2%と2ヶ月ぶりに減少という結果になった。取引は停滞しているのだが、新規登録件数も横ばいで推移している。
在庫件数は33,848件で前年と比較するとマイナス11.9%。17か月連続で減少だ。
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/