ヘルスケア施設の供給資金源として、REITを活用
大和証券グループ本社の100%子会社である大和リアル・エステート・アセット・マネジメントは、ヘルスケア施設特化型の「日本ヘルスケア投資法人」を設立する。高齢化社会に対応すべくアベノミクスでは、「第三の矢」である「日本再興戦略-JAPAN is BACK」において、健康長寿産業を主要戦略分野として位置づけている。
また、2013年12月に閣議決定された「好循環実現のための経済対策」では、ヘルスケアリートの上場による資金源の確保が掲げられるなど、民間資金を有効に活用したヘルスケア施設の充実が重要課題となっている。
これらの政策を踏まえて大和リアル・エステート・アセット・マネジメントは、日本初のヘルスケア施設特化型のREIT組成を実現するために、「日本ヘルスケア投資法人」を設立。2014年中をめどに、東京証券取引所不動産投資信託証券市場への上場を目指す。
ヘルスケア施設の管理・運営などに関するノウハウは、アドバイザリー契約を結んだエイ・アイ・ピー・ジャパンから提供を受ける。

オフィス、住宅に続くヘルスケア施設特化型リート
大和証券グループは、2009年に不動産アセット・マネジメント事業に参入し、現在、主にオフィスに投資する「大和証券オフィス投資法人」と、住宅に投資する「大和証券レジデンシャル・プライベート投資法人」の2つのREITを運用しており、総資産は約4,000億円に達する。今後は、2014年から始まる少額投資非課税制度(NISA)の追い風を受けて、不動産アセット・マネジメント事業の更なる強化・拡大を目指す方針だ。
http://www.daiwa-grp.jp/data/curren.pdf