首都圏賃貸物件の成約数・成約賃料についての市場動向
アットホーム株式会社が、同社の全国不動産情報ネットワークにおいて、2013年11月期の首都圏賃貸物件の成約数・成約賃料について市場動向を発表した。11月の首都圏の居住用賃貸物件成約数は18,415件で、前年の同月と比較すると1.7%減少し、3か月連続マイナスとなった。理由は、神奈川県で二ケタの大幅減となったことが大きいと考えられる。
神奈川県ではシングル層の動きが鈍るなど市場が停滞しているため、5か月連続のマイナスとなっているが、11月は前年の反動という側面もある。その一方で東京23区は再び、また埼玉県は同30か月連続で増加している。

マンションとアパートについて比較
1戸あたり平均賃料は、マンションでは新築が前年同月と比較すると4か月連続、中古は8か月連続で上昇した。またアパートは、新築が11か月連続で上昇したが、中古は同4か月連続で下落した。なお新築アパートの平均面積は、19か月連続で拡大が続いている。成約数は、前年の同月と比較して3か月連続で減少。神奈川県は11.0%の大幅に減少し、マンション・アパート共に不調であった。東京23区はマンションが持ち直し、再び増加となった。また埼玉県は、マンション・アパートの部屋タイプを問わずに好調だ。
1平方メートルあたりの成約賃料の首都圏平均は、賃貸マンションが2,603円で、前年の同月と比較して0.1%上昇。賃貸アパートは2,190円で、0.1%上昇した。
1戸あたりの成約賃料の平均は、賃貸マンションが8.97万円で、前年の同月と比較して1.7%上昇。賃貸アパートは6.20万円で変動はなかった。
http://athome-inc.jp/pdf/market/13122501.pdf