タワーマンション、低層・中層・高層の人気度は?
アベノミクス効果への期待から、景気低迷で一時は減少傾向が見られたタワーマンションの供給が、上昇に転じる兆しが見られる。多様な魅力を兼ね備えるタワーマンションに憧れる人は多いが、東日本大震災の経験から、高層階の安全性に不安を感じる人も少なくない。
オウチーノ編集部が実施した「タワーマンション」に関するアンケート調査では、半数近くの46%が「高層階」に住みたいと希望している。
次いで「低層階」(29%)が続き、「中層階」(25%)よりも低層階の人気が上回った。
高層階を選んだ人に理由をたずねたところ、60%が「専有部の環境」と回答した。具体的には「眺望の良さ」をあげる人が圧倒的に多く、「泥棒に入られにくい」「虫が少ない」「夏は窓を開けておけば涼しい」といった声も目立った。

タワーマンション、低層階のメリットとは?
低層階を選んだ理由で多かったのは、「災害時の安全性」が35%、「外出時の利便性」が29%。実はいずれの理由も元をたどれば同じであり、日常でも災害時でもエレベーターを使わずに階段で上り下りしやすい点がメリットとなっている。中層階を選んだ人は、高層階と低層階の両方の長所を、ほどほどに享受したいと考える人が多かった。
また、高層階を選んだ人の特徴として、地域のランドマークとしての「ステータス性」を重視する点があげられる。
低・中層階では「ステータス性」を重視する人は皆無に近かったが、高層階では10%。
高層階を希望する人は、タワーマンションの眺望やステータス性といった付加価値に優越感を抱く傾向が強いといえそうだ。
広々とした眺望を満喫できる高層階が人気なのは当然だが、タワーマンションの魅力は低層階でも十分に享受できる。
住友不動産「シティタワーさいたま新都心」の営業担当・伊東さんによると、
例えば当社の物件でいえば、免震構造や内廊下設計、コンシェルジュサービス、各種防災設備などは、高層階も低層階も関係ありません。また、通常は敷地内に公開空地が設けられるので、都市部でも低層階だからといって居住環境に圧迫感を感じる心配は少ないでしょう
とのことだ。
http://shinchiku-mansion.o-uccino.
株式会社オウチーノのプレスリリース
http://www.value-press.com/pressrelease/113087