木質系床材、採用比率増加!
株式会社矢野経済研究所(東京都 中野区)は、「住宅用床材の採用実績に関する調査結果 2012」を2012年12月20日に発表した。
調査結果は、首都圏・関西圏で2012年5月から7月に分譲および販売された100物件の住宅で採用された床材の材料を調査。木質系床材は、戸建て住宅においては34物件で70.7%となり、マンションでは66物件で71.0%といずれも面積ベースで占めていた。どちらにおいても木質系床材が7割を占めている結果となった。
戸建とマンションで差がでたトイレの床材
全体の占める木質系床材の採用は、どちらも7割を占める結果となったが、トイレに関しては違う結果がでている。マンションでは合成樹脂系床材が98.7%とほとんどを占めたが、戸建住宅においては、木質系床材が51.6%となり、マンションでほとんどあった合成樹脂系床材の比率が48.4%とほぼ均衡する結果となった。
同社はこの調査結果を元に、木質系床材は和室を除いた全ての部屋で採用でき、商品のラインアップも充実している。結果として、戸建住宅・マンション双方で、木質系床材の採用比率が上昇したものと推測している。
調査の概要
本調査は、同社が住宅用床材の分類別採用比率の実態を把握するため調査を行った。調査の詳細は次の通りとなる。期間は、2012年6月から10月までとし、対象物件は、2012年5月から7月までの期間に分譲販売された住宅100物件として、対象エリアを首都圏・関西圏とした。調査方法であるが、収集した住宅物件仕様書を元に、床材に採用された種類、部屋別の面積配分が分かる間取り図などが入手できた資料を使い、専門研究員による整理・分析を実施した。
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54202100