アクサ、都心に不動産投資
フランスの保険大手アクサグループは三井住友信託銀行と共に、日本の不動産に投資する私募ファンドを設立。8月31日、初回の出資者募集を終えた。国内外から借入を含めた資金を調達し、三井住友信託が国内の投資家をとりまとめる。将来は、1000億円規模での運用を目指す。
まずファンドへの出資金と金融機関からの借り入れで合計200億円を調達し、三井住友信託が投資先を選定。12月までに第1号物件を取得する。
賃料下げ止まりの兆しで好機と判断
投資対象は都心部の中程度の賃貸オフィスビル。1物件当たりの投資額は数十億から100億円程度となる見込みだ。国内外の投資家から資金を調達して運用規模を拡大し、投資先を分散してリスクを抑える。
アクサは2009年から日本での不動産投資の参入時期をうかがってきたが、欧州債権問題や東日本大震災の影響で不動産市場の冷え込みが続いたため、棚上げされた状態だった。
不動産市場に好調の兆しが見え、オフィス賃料が今年後半にも下げ止まる気配が出てきたことなどから今回の参入を決定した。AXA Group Web Site - Home Page
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日本経済新聞
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