先導的な大規模木造建築物の建設に対し、その費用の一部を補助
国土交通省は9月7日、平成24年度「木造建築技術先導事業」の採択プロジェクトを公表した。再生産可能な循環資源である木材を大量に使用する建築物の整備によって低炭素社会の実現に貢献するため、先導的な設計・施工技術を導入する大規模木造建築物の建設に対し、その費用の一部を補助するもの。

防火地域での木造4階建て店舗兼共同住宅建設など
今回のプロジェクトの公募には、9件の応募提案があり、学識経験者で構成される「木造建築技術先導事業評価委員会」の評価を経て、6件の採択プロジェクトを決定した。採択プロジェクト一覧では、純木質耐火集成材(100%国産杉使用)を適用した国内初の事例となる、都心に建つ木造3階建ての店舗の計画。業界初となる、一般流通材による構造躯体現しの準耐火建築物の計画。都内初の耐火木造3階建てサービス付き高齢者向け住宅の計画。防火地域において木造4階建ての店舗兼共同住宅を建設する計画などが挙げられている。
http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000405.html