三菱商事がオープンエンド型不動産私募REITの運用を開始
三菱商事は子会社であるダイヤモンド・リアルティ・マネジメント(DREAM)がオープンエンド型不動産私募REIT(DREAMプライベートリート当私法人)を運用開始したことを発表した。私募REITでは年金や保険などに関わる適格機関投資家を対象としている。三菱商事ではこの不動産私募REITの運用を不動産私募ファンド事業の柱に加えるために、当初は3物件で総資産規模約317億円で開始した。
不動産私募REITはこれまでの上場J-REIT不動産私募ファンドとは違った特性を持っている。しかし現在は大手であるディベロッパー系の私募REITが先に市場を拡大している。そのためDREAMとしては初参入となるが、総合商社系ならではの私募REITになるように運用していく方針。

私募REITは長期安定運用を考えている人向けの商品
私募REITは株式や債券ではなく、長期安定運用を考えている年金基金もしくは機関投資家などを対象としている。そのため今後も資産規模拡大を目標としており、3年間で1,500億円規模、5年間で2,500億円規模にする予定。今回開始した私募REITは三菱商事グループが持っている不動産の開発やその運用、また他にも金融事業のノウハウを組み合わせている、国内初の物流施設と商業施設を中心に据えた私募REITである。
現在は海外の年金基金などと比べると、不動産のまだ割り当ては少ない。そのため今後は国内年金基金に投資機会を新しく提供することによって、安定した運用ができるようにすることを目指していく。
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