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双日とGSが賃貸住宅投資運用事業会社を共同で新設

2022/3/31 14:00

住宅投資プラットフォーム事業の立ち上げを発表
双日株式会社(以下、双日)とゴールドマン・サックス証券株式会社及びザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インクを中心とするゴールドマン・サックス(以下、GS)は3月28日、日本国内における賃貸住宅の投資運用事業を手がける新会社を共同で設立したことを明らかにした。

2022年3月23日に合意したもので、資本金は17億円、持分割合は双日が25%、GSが75%になるという。

総合商社である双日には、100%子会社の双日新都市開発が有する広範なネットワークや住宅事業での知見・経験、経年化した住宅についてバリューアップを図りながら物件価値を向上させていくノウハウがある。

これを最大限に活用しながら、豊富な資金力を持つGSと強固なパートナーシップを締結することで、日本の賃貸住宅市場活性化に寄与できると考えたとした。新会社は2022年度に300億円、その後年間400~500億円規模の運用資産拡大を目指し、事業を進めていく。

事業の本格開始は夏頃か
双日によると、日本国内では新型コロナウイルス感染症のパンデミック発生下においても、賃貸住宅の稼働率は安定しており、賃料上昇も続く傾向にあった。

また他国に比べても金利が非常に低く、海外投資家にとっての投資魅力も、今なお高水準であるといった特色がある。

さらに双日新都市開発が得意とするリノベーションなどの付加価値向上で、物件の入居需要を高める手法は、建て替えのような手法に比べ、環境負荷が少なく、SDGsに配慮したESG投資など、新たな投資家の間で関心が高まっているタイプの投資商品ニーズにも合致するといえる。

こうしたことから、新会社を取り巻く環境には明るさがあると判断、住宅投資プラットフォーム事業に参入することとした。なお新会社による事業の開始は、関係官庁の承認を前提としており、今夏のスタートを見込んでいる。

ゴールドマン・サックス・グループの資産運用部門は、企業株式、不動産、債権、インフラ資産など、多様なアセットクラスへ投資を実行するオルタナティブ投資用プラットフォームで、全アセットクラス合計では約44兆円の資産を運用、約1,000人の投資プロフェッショナルを全世界の主要都市に置く。

日本国内不動産に対する投融資ビジネスの実績としても、25年以上の歴史と、全国で1,800件、累積投資金額で2.0兆円、現運用資産で6,000億円超となっており、日本における海外投資家としても最大級の規模を誇っている。現時点で50人以上の投資プロフェッショナルを有し、幅広い資産へ年間数千億円以上の投資を実行してもいる。

こうした資金力とグローバルな規模、確かな実績を有するGSと双日は、互いの強みを活かした持続的成長の実現とともに、国内賃貸住宅市場におけるメインプレーヤーとして、消費者へのより良い住空間の提供、投資家への幅広い投資機会を提供することに努めていきたいとした。

外部リンク

双日株式会社 プレスリリース
https://www.sojitz.com/jp/news/2022/03/20220328.php

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