不動産投資ニュース

アパート(不動産)経営

シノケングループの事業内容とSDGs貢献活動

2022/2/21 19:00

多角化・グローバル化で成長を遂げるシノケングループ
シノケンは、資金の少ない会社員層をターゲットにしたアパート経営を成功させるためのビジネスモデルを立ち上げ、不動産セールス会社として30年前に創業した。

その後は事業を発展させ、海外進出や事業提携、M&Aなどによる多角化を推進。現在ではさまざまな事業を手がけるグループ会社として成長を遂げている。

そしてこのたび創業30周年を迎えたことを機に、「中長期ビジョン」を策定。1月8日、中長期ビジョンのうち“シノケングループとSDGsへの貢献”について発表した。

シノケングループは、連結子会社31社および関連会社2社から構成されており、「不動産セールス事業」、「不動産サービス事業」、「ゼネコン事業」、「エネルギー事業」、「ライフケア事業および、その他事業(海外事業含む)」の6つのセグメントによる事業展開を行っている。

各セグメントの取り組みは、以下の通りである。

主力事業「不動産セールス事業」
創業以来、会社員層をメインターゲットにアパートメント経営のビジネスモデルを提案してきた主力事業である。

主な収入源は投資用アパートメントの企画、開発、建築、販売と、投資用マンションの企画、開発、区分販売。

特に用地選択を主要都市の駅徒歩10分圏に絞り込むなど、長期にわたる安定的な入居率を確保するための独自のノウハウとマーケティングを確立している。

建築に関しても土地形状や周辺環境に合わせたオーダーメイド設計により競争性の高い物件の実現と、自社施工によるコストダウンを両立させている。

アパート経営をバックアップする「不動産サービス事業」
不動産サービス事業では、賃貸管理業務を一手に引き受けるなど、アパートメント・マンションの経営を全面的にバックアップ。ストックビジネスを支える柱の1つとなっている。

賃貸経営のコンサルティングを行う専門家集団「オーナー様担当チーム」が、独自のノウハウを駆使して空室期間を可能な限り短縮し、高い入居率を維持しているのが特徴だ。

2020年1月には、物件の収益や保有不動産の現状をスマホから手軽に管理できる、オーナー向けアプリもリリース。利便性の高いサービスの提供に務めている。

本事業では賃貸管理のほかにも、マンション管理や家賃等の債務保証、少額短期保険、賃貸仲介、アセットマネジメント、不動産テクノロジーなどの業務を行っており、連結売上高の約2割、営業利益の約3割を占める。

また、アパートメント経営のビジネスモデルの提案に加えて、新たな販売チャンネルとしてREITへの物件供給も強化している。

不動産投資法人「シノケンリート投資法人」を設立し、2020年7月に100億円規模の私募REITを組成した。今後は2021年内を目途に、東京証券取引所への上場を目指し、上場後はできるだけ早期に資産規模1,000億円以上の成長を目指す。

確かな技術力で信頼を得る「ゼネコン事業」
2014年に、創業100年以上の伝統を誇る小川建設を完全子会社化し、ゼネコン事業に進出した。

M&A当初は59億円程度だった売上高は4倍の232億円に成長し、連結売上高の約25%、営業利益の約15%を占める。

グループ外への売り上げも全体の80%を超えており、グループに依存しない収益基盤を確立している。

ストックビジネスのもう1つの柱「エネルギー事業」
エネルギー事業は不動産サービス事業と並ぶ、ストックビジネスを支えるもう1つの柱である。

自社グループが販売する物件を主な対象に、LPGリテール(LPガスの小売)と、パワーリテール(電力の小売)を手がけ、連結売上高の約3%、営業利益の約7%を占める。

2019年12月期までの直近4年間の年売上高成長率(CAGR)は40%を超え、不動産サービス事業とのシナジー効果を最大限に引き出しつつ、エネルギーを販売することで、安定的な成長を遂げている。

超高齢化社会に対応する「ライフケア事業」
ライフケア事業では「高齢者安心サービス付き賃貸住宅」、「サービス付き高齢者向け住宅」、「デイサービス」、「認知症対応型グループホーム」などの介護施設の保有・運営、サービス提供を行っている。2020年9月末時点の運営施設における入居率は99%と、高い入居率を誇る。

また2020年には、知的障がいの青年たちの就業をサポートする「ゆたかカレッジ」と提携。さらに障がいを持つ児童向けデイサービス「キッズライフ」も開設し、福祉分野への拡大を進めている。

注目が集まる「その他事業(海外事業)」
その他事業としては、海外における事業展開に、力を入れている。

現在、中国・シンガポールにて、主に日本人駐在員や現地富裕層を対象とした不動産仲介を実施。インドネシアではサービスアパートメント「桜テラス」シリーズの開発および運営を行っている。

特に注目されるのが、インドネシアにおけるEITの組成・運営である。不動産開発から運営・管理、さらには売却まで一気通貫の体制を確立した。

また、「桜テラス」のロフト付き居室は、インドネシア政府より知的財産として公式認定を受けている。

SDGsへの貢献
上記の事業セグメントによる経営だけでなく、SDGsへの貢献にも取り組む。

SDGsは国連が掲げる、17項目にわたる「持続可能な開発目標(SustainableDevelopmentGoals、SDGs)」である。シノケングループでは事業活動において、次のような取り組みを行う。

まず「木造アパートメント」の建設において、C02の削減などの気候変動対策や、廃材の再利用など陸の豊かさを守る対策を実施。

「建設全般」においては気候変動対策に加え、再生骨材の再利用や原料トレーサビリティーの実施などを行う。

「販売サービス」においては外国人入居支援や低所得高齢者の支援、介護人材の養成、障がい児のデイサービス、開発途上国における金融支援などを通じて、公平な福祉社会の実現、国家間格差の是正、持続可能な街作り、気候変動に取り組む。

各事業を通じた間接的な貢献として、貧困や教育格差、ジェンダーの平等性といった問題、働きがいの創出などにも貢献する。また企業が担うべき社会的な責務として、熱帯雨林の減少問題解決やカーボンオフセットにも積極的に関与していく。

持続可能性を向上させるための取り組みが、ひいては企業価値の向上に寄与するとの考えのもと、SDGsへの貢献に力を入れていく方針だ。

外部リンク

株式会社シノケングループ中長期ビジョン 3 -シノケングループとSDGsへの貢献-
https://www.apartkeiei.com/articles/-/178

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