株式会社東京カンテイは、2021年5月10日、同年4月における中古木造一戸建て住宅平均価格を発表した。

ここでの「価格」は、敷地面積が100～300平米であり最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内などの条件を満たす中古木造物件を対象として、集計・算出されたもの。発表では、主要都市圏・主要都市における中古木造住宅の価格の動きが明らかにされている。

今回の発表によると、2021年4月の首都圏における中古一戸建て住宅価格は、3245万円となった。前月比ではプラス0.9％となり、3ヵ月連続の上昇を果たしている。

都県別に見た場合、東京都は前月比プラス6.6％の5240万円となり、3ヵ月連続の上昇を達成すると共に、4ヵ月ぶりに5000万円台を回復。千葉県もプラス2.7％の2412万円となり、やはり3ヵ月連続の上昇をマークした。一方、神奈川県はマイナス1.8％の3229万円となり、2ヵ月連続で下落。埼玉県は、マイナス2.8％の2445万円となり、下落へ転じている。

同社は、東京都と千葉県が好調を維持している点に注目。首都圏は依然として上昇基調にあると考察している。

2021年4月の近畿圏における中古一戸建て住宅価格は、前月比マイナス3.9％の2538万円となった。府県別に見ると、兵庫県は3ヵ月ぶりに反転上昇を果たしたものの、大阪府はマイナス3.3％、京都府はマイナス25.0％で下落へ転じている。

中部圏は、プラス1.7％の2390万円となり、反転上昇を達成。愛知県もプラス0.1％の2850万円となり、3ヵ月連続で上昇している。

福岡県は、プラス6.6％の2249万円となり、上昇へ転じると共に同年2月の水準まで回復した。

（画像はプレスリリースより）

主要都市圏・主要都市別／中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 4月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatecyuko202104.pdf