中古マンション、成約単価は20か月連続で上昇
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は9月10日、2014年8月の月例マーケットウオッチを発表した。マーケットウオッチによると、8月の首都圏における中古マンションの成約件数は2,118件で、前年比で5.9%減少した。5か月連続のマイナスとなったものの、減少率は縮小傾向にある。
一方で、1平米当たりの成約単価は前年比9.2%増の43万6,900円だった。成約単価、成約価格ともに、7月に比べて大きく上昇しており、成約単価は前年比で20か月連続の上昇となった。
地域別でみると、横浜・川崎市と神奈川県他が前年比で増加したが、それ以外の地域では減少傾向が続く。
1平米当たりの成約単価は、神奈川県他を除く各地域で前年比・前月比共に増加しており、上昇傾向が強くなっている。

中古住宅、東京都区部などで成約価格が上昇
8月の首都圏の、中古戸建住宅の成約件数は761件。前年比5.9%ダウンと、7か月連続で減少している。しかしながら、中古マンション同様、減少率は縮小傾向にある。一方で、成約価格は2,891万円となり、前年比プラス4.5%と、2か月ぶりに上昇に転じた。2014年に入ってから成約価格は、前年比・前月比共に上昇と下落を繰り返しており、安定しない。
地域別でみると、東京都区部以外の成約件数が前年より減少しているが、減少率は、千葉県を除いて縮小している。
成約価格が前年比・前月比共に上昇した地域は、東京都区部、多摩、横浜・川崎市だった。
http://www.reins.or.jp/201408_summary.pdf