1,000億円規模の短期達成を目指す私募リート
東急不動産グループが3月13日、非上場オープンエンド型の私募リート「ブローディア・プライベート投資法人」の運用を開始した。東急不動産の連結子会社である、東急不動産キャピタル・マネジメントが運用を行う。主に機関投資家を対象とし、スタート時の資産は約213億円。早期に1,000億円規模の到達を目指す。
J-REIT(上場不動産投資信託)が我が国に登場して10年がたち、J-REITへの投資は一般的になってきた。流動性が高く、安定した賃料収入が期待できる点が魅力だ。しかし投資口の評価が不動産だけではなく、金利や証券市場の動向に影響を受けるという弱点もある。

総合型のポートフォリオを構築
一方、私募リートは非常上であるため証券市場の要因が影響せず、不動産だけで価値が評価される点が魅力だ。投資期間も無期限なので、長期に亘って安定的なインカム収益が期待できる。また、投資口の一定の流動性を確保するために、投資主からの払い戻しにも応じる。ポートフォリオは総合型。オフィスビル、商業施設、レジデンスを中心にホテル、物流施設、ヘルスケア施設などにも投資を行う。バランスのとれたポートフォリオを構築し、安定的な収益を確保しながら、着実な資産の成長を目指す。
http://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/news/pdf