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東京カンテイ、三大都市新築マンションの収益性を発表

2013/11/30 02:00

東京主要駅のマンションPER
株式会社東京カンテイは三大都市における新築マンションの収益性の分析結果を発表した。分析対象は東京、埼玉、神奈川の新築マンションで、2009年~2013年のマンションPER(分譲マンションの価格が、同じ駅勢圏の分譲マンション賃料の何年分に相当するかを求めた値。低ければ収益性が高く、反対に高ければ収益性は低い)の推移が示された。

そのデータによると、2013年の東京23区主要駅(豊洲、勝どき、二子玉川、麻布十番、中野)のマンションPERは、麻布十番を除き前年度よりも下がり、収益性が上昇する結果となった。

23区の平均値(22.88)と比較すると、豊洲(19.04)、勝どき(20.88)、二子玉川(21.11)は平均よりも低く、中野(24.58)および麻布十番(28.38)は高い状況だ。

湾岸エリアに位置する豊洲や勝どきは2年連続で23区平均よりも低い数値を示しており、なかでも勝どきは直近5年全てにおいて23区平均を下回っている。一方で、都心に位置し、毎年高級物件の供給が続く麻布十番は直近5年全てにおいて23区平均を上回る結果となっている。

なお、東京都下主要駅(三鷹、府中、吉祥寺、八王子、田無)のマンションPERについては、吉祥寺を除く4駅は全て東京23区平均を下回る数値を示している。

住みたい街の調査で毎年ランキング1位に登場する吉祥寺は、その高いブランド力から高級物件が供給される傾向が強いうえに、都心から近いという立地条件の良さなどから、家賃も高く、2013年のマンションPERは都心の麻布十番よりも高い29.78となっている。

神奈川、埼玉のマンションPER
神奈川県の主要駅(武蔵小杉、茅ケ崎、たまプラーザ、横浜)については、主要駅全てのマンションPERが前年から上がり、収益は悪化する結果となった。

しかし、神奈川平均(23.74)と比較すると、横浜(21.26)は神奈川平均を下回り、良好な収益性を維持している他、武蔵小杉(23.83)や茅ケ崎(23.95)も神奈川平均と大差はない状況だ。

なお、たまプラーザは、直近5年間全てにおいて、神奈川平均を上回っている。特に2013年は2012年の24.41から、9.06高い33.47となり、急激に収益が悪化した。

埼玉県の主要駅(戸田公園、大宮、浦和、志木)の収益性については、浦和および志木は前年からほぼ横ばい、戸田公園・大宮・川口は前年から悪化する結果となった。

特に大宮のマンションPERは29.34で、埼玉県の平均値26.75を唯一上回った。なお、大宮を除く4駅のマンションPERは2011年以降、埼玉県平均を下回っており、特に志木は2013年において、県内で唯一、首都圏平均(23.98)を下回る結果となった。

外部リンク

2013年新築マンションPER(首都圏駅別)プレスリリース
http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/77PER_shuto_eki.pdf

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