株式会社東京カンテイは、2023年9月14日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別／分譲マンション賃料月別推移』の同年8月版を発表した。

このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料を行政区単位に集計・算出し、平米単価に換算した上でその推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。

今回の発表によると、2023年8月の首都圏における分譲マンション賃料は3578円／平米となった。前月比ではプラス1.7％となり、10ヵ月連続上昇を達成している。

都県別で見ると、東京都は前月比プラス2.2％の4133円／平米となり、前月からの上昇を維持すると共に上昇率も大幅に拡大。埼玉県もプラス0.6％の2011円／平米で、上昇を果たしている。一方、また、神奈川県はマイナス0.8％の2508円／平米、千葉県はマイナス0.3％の1960円／平米で、共に下落を示した。

同社は、築浅事例の増加が東京都と埼玉県に好影響を与え、逆に築古事例の増加は神奈川県と千葉県に悪影響を与えたと考察している。

2023年8月の近畿圏における分譲マンション賃料は、前月比マイナス0.5％の2190円／平米となった。同圏では、大阪エリアにて築古事例の増加による賃料下落が続き、また同エリアの事例シェア縮小。兵庫県は上昇を果たしたものの、圏全体としては2ヵ月連続の下落に至っている。

中部圏では、前月比マイナス1.0％の1951円／平米をマーク。愛知県もマイナス0.7％の2,001円／平米となり、共に下落を示した。しかし同社は、中部圏／愛知県の正味トレンド自体は安定している点を指摘している。

（画像はプレスリリースより）

三大都市圏・主要都市別／分譲マンション賃料月別推移 8月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202308.pdf