新たな不動産投資として注目の私募リート
東急不動産株式会社は9月2日、子会社にて私募リートの運用を開始することを発表した。新しく組成する私募リートは、機関投資家を対象とした非上場オープンエンド型の不動産投資信託。同社の連結子会社である東急不動産キャピタル・マネジメント株式会社が受託する。
(画像はニュースリリースより)
私募リート市場参入の背景
J-REIT(上場不動産投資信託)が登場しておよそ10年が経過し、日本でも不動産証券化市場が成熟してきた。2010年からスタートした私募リート市場は、野村不動産ホールディングスの参入を皮切りに、三菱地所や三井不動産、三菱商事などが次々に運用を開始した。
私募リートの魅力は、自由に換金できるオープンエンド型であること。そして、非上場であるために価格変動リスクが比較的小さいことの2つが挙げられる。このため私募リート市場は拡大を続けており、2013年7月末時点で資産規模が4,000億円を超えた。
東急不動産の新たな私募リートの運用時期や規模はまだ決まっていないが、組み入れ資産の種別は総合型(オフィスビル、賃貸住宅、商業施設、ホテル、物流など)になる見込みで、中長期にわたって継続的な成長を目指すとしている。
東急不動産ホームページ
http://www.tokyu-land.co.jp/
東急不動産株式会社のニュースリリース
http://www.tokyu-land.co.jp/news/2013/pdf/20130902.pdf